2008年10月27日月曜日

ミニクルージングガイド 2008.5.17 & 18

宇野港外ミニ    H.20.5.17 (土)
クルージング・ガイド   H.20.5.18 (日)

       9:15~16:15  出航

 本日はご乗船いただき有難うございます。
私はボランティアガイドの大前です。
宜しくお願いします。
さて、
 今日は暖かくよい天気で波も穏やか絶好のクルージング日和です
ではこれから出発いたしますが、その前に万一に備えて救命胴衣の
格納場所を説明いたしておきます。    ---------。
今から20年前、ここから宇野/高松の連絡船が出ていました。
その跡地を再開発して、振興ビルとか-10m、全長280mの大型客船
専用岸壁が完成しました。 その客船桟橋に
ただ今着いている練習船海王丸は4本マストの帆船で、平成元年の
建造総トン数2,556トン 全長110m 定員199名内実習生128名
その優美な姿は海の貴婦人とよばれています。
今日の13:00から16:00まで全部のマストに帆を張るセイルドリルを
   いたします。
明日は 9:00と 13:00 に二回一般に乗船を公開します。
右に第三突堤の護衛艦「やまゆき」が見えていますが、今日の
午後と明日一般に乗船を公開します。
の赤白の高い煙突のある島が有名な直島です。
三菱マテリアル直島精錬所は大正6年の創業。銅の精錬工場と
産業廃棄物などを無害にするエコリサイクル工場があります
金の生産額は日本一。1g 純金名刺 (桐箱入り\10,000)や
ハガキサイズの3g表彰状 (ガラスケース入り\33,600)
更に、七福神セット (\770,000)など、ご注文に応じるそうです。
右手の島が葛島(カズラシマ)で、これより荒神島(コウジンジマ)との間
    の航路を進みます。
葛島はその昔 神功皇后 (ジングウコウゴウ)がこの島に立ち寄られ
    た際地元民が舞ってお慰めしたところから名ずけられたと言わ
れています。
この島には製塩遺跡と古墳が発見されています。
また、大正 7年には漂白粉(サラシコ)の工場が創業しましたが、
    大正末期には撤退したそうです。

左が荒神島。荒神島には航海の安全を祈願した古代の祭祀址
とみられる土師器(ハジキ)などの破片が島の谷間で発見されて
    います。
北九州沖の沖ノ島が祭祀遺跡として有名ですが、この島でも
、 難所の水島灘に乗り出す前の航海安全を祈願したのでせう。
私も上陸して島を探検しましたが、何個かの竪穴式古墳(シスト)が
ありました。
前方を見てください、三井造船が見えます。3万1千5百トンの大型
バラ積み船を月に1隻以上造っています。


正面が藤井海岸。玉野市のし尿を一手に処理する処理場が見えます
その西側の海岸沖で例年花火大会がおこなわれていましたが、
今は漁業組合から魚が逃げると待ったがかかっています。
復活に向けて新任の三宅観光協会会長が意欲を燃やしているので、
期待しています。

右手三井造船をまじかに見ていかがですか。艤装岸壁には進水式
    を終えたバラ積み船が艤装をしています。
この船は長さ190m、幅32m、深さ18m、総トン数31,500トン
荷物は56,000トン積んで時速27kmで航行することが出来ます。
これから内装工事などして、試運転の後船主さんに引き渡されます。
玉野市観光協会では、この進水式を陸上から見学するツアーを
    計画しています。
皆さんも一度ぜひ見学をお勧めします。きっと感動されますよ。
護衛艦やホーバークラフトなどもみえています。
続いてエンジンを制作している造機工場があります。

山の上に送電線の鉄塔がみえます。荒神島を経て直島へ電気を送
    っています。送電線は高さが海抜60mほどあります。
直島町は香川県ですが、町民は海上20分運賃は往復で540円です
    から気軽に玉野市へショッピングや病院にまいります。
また直島には高校がないので、玉野市の高校に生徒が沢山通学し
    ています。
後ほど場所を説明しますが、上水道も玉野市から送られていて、
    玉野市と直島町はとても深いつながりがあります。

右手犬戻り鼻を回ると日比港続いてパンパシフィック・カッパー
    日比精錬所がありますが見えるところまで船が進むかどうか?
右手に瀬戸大橋が見えています。本土と四国には三本の橋が架
    かっていますが瀬戸大橋は1988年最初に出来た道路と鉄道の
    併用橋です。
前方の島が直島。ベネッセの地中美術館やホテルの建物が見えるで
しょうか?
安藤忠雄さんの設計になる建物群です。
「モネの睡蓮」など貴重な美術絵画や内外のアーチストの野外作品が
海・島・建築物・空・光と渾然一体美しいハーモニーを奏でています。
また直島町の古い民家を利用した家プロゼクト。 
島の歴史や伝説を現地を案内しながら説明する地元のボランテァガイド
とのふれあいなどキット皆様のご満足が頂けるとお勧めします。
国内はもとより世界各国からこのアートの島  
直島へは昨年27万人の観光客が訪れたと言われています。


ただいま荒神島と直島との間の狭い水道を通り抜けています。
直島の宮之浦港が右手にみえています。
丁度 宇野港から宮之浦港を結ぶフエリーボートが入港し
    ようとしています。

右手の小島は下烏島 (シモカラスジマ)と申します。
下烏島には昔何百羽のカラスが棲んでいました。
西の空が夕焼けで真っ赤に染まる頃カアカアと鳴きながら島
    に帰ってきました。今は一羽もいません。

さあ懐かしの宇野港へ帰ってまいりました。
お腹もすきました。
産業振興ビルの一階には食堂もございます。
船の出入りを見ながら、港情緒に浸るひと時、宇野港に
    名残を惜しみながらのお食事はいかがでしょうか。

今日も一日幸せだったと・・・気をつけてお帰りください。
有難うございました。